日本トライアスロン連合(JTU)は24日、臨時理事会をWEB会議方式で行い、東京大会を目指す現役2選手を理事候補に推薦することを決めた。五輪3大会出場の上田藍(36)とスキーと合わせて冬夏パラリンピックに4大会出場した佐藤圭一(40)で、6月の総会で就任が決まる。

東京で4大会連続五輪出場を目指す上田は、今年1月に国際トライアスロン連合(ITU)理事に就任。08年北京五輪男子代表の山本良介(40)に代わるJTUアスリート委員会委員長に選出され、同時に理事候補となった。パラリンピアンとして同委員会副委員長に就いた佐藤も同意に理事候補に決まった。

現役選手の競技団体理事就任は異例で、JTUでも初。アスリートの声を組織運営にいかすのが狙いで、上田と佐藤は理事として活動しながら東京五輪、パラリンピックを目指すことになる。

この日の臨時理事会の主題は、新型コロナウイルス感染拡大対策。全国各地域から状況報告を受け、JTUとしての危機管理の考え方や対応を確認。東京大会が1年延期されたことによる予選への影響、代表候補選手の練習状況なども報告された。また、30日に全国加盟団体との意見交換会議をWEB上で行うことも発表された。