18年平昌五輪女子6位の坂本花織(20=シスメックス)が女王パワーを吸収した。

演技前の6分間練習など試合を想定したアイスショーで、2季目のフリー「マトリックス」をミスなく滑りきった。この日は同じ事務所に在籍するテニスの大坂なおみが、全米オープンで優勝。「力がわきました!」と声を弾ませた。

18年秋、名古屋で行われたチャリティーイベントを観戦。そこに出場していた大坂と対面し、勇気を振り絞って「サイン下さい!」と語りかけた。ツーショットで写真に納まり「思った以上に身長が大きかった」。初日だった前夜の疲れから「バタンキューでした」とテレビ観戦できなかったが、吉報で元気が出た。

4回転トーループは回避も、7本のジャンプをそろえた“予行演習”。昨季は全日本選手権6位など苦しんだ。「シーズンに入っても、自分の演技をしたい」。今季初戦の近畿選手権(10月1日開幕、大阪)へ勢いがついた。