都内で強化合宿を行っているバスケットボール5人制男子日本代表のフリオ・ラマス監督が19日、オンラインで会見に応じ、「(コロナ禍で)試合や練習が組めず、もどかしい状況だったが、もう1度チームとして成長するためにも、いい合宿にしたい」と語った。招集された19選手は前日に集合し、この日から練習がスタート。合宿は26日まで行われ、団結力を高めていく。

NBAのウィザーズに所属する八村塁をはじめ、グリズリーズでプレーした渡辺雄太や、豪メルボルン・ユナイテッドに移籍した馬場雄大ら海外組の招集は今回は見送られた。これら3選手についてラマス監督は「世界で戦える運動能力を持っている。間違いなく核となる3人」と改めて評価。現在もメールやビデオ通話などで継続的にコミュニケーションを取っているとしたうえで、「いずれ米国に足を運び、彼らに会いに行こうと思っている」と明かした。

今合宿では、初招集のエドワーズ・ギャビン(B1千葉)と2度目の合宿参加となるロシター・ライアン(B1宇都宮)がメンバー入りした一方、昨秋のW杯に出場したファジーカス・ニックは選出されなかった。国際連盟のルールでは、16歳以降に国籍を変更した選手の代表登録は1人まで。指揮官は「ファジーカスは(実力を)一番把握している選手。今回はエドワーズとロシターがプレーするところを間近で見たかった。周囲にとけ込めるかも確認したい」と説明した。【奥岡幹浩】