ノルディックスキー・ワールドカップ(W杯)複合男子は24日、フィンランド・ラハティで個人第8戦が行われ、渡部暁斗(32=北野建設)が今季初勝利を飾り、荻原健司に並ぶ日本人最多のW杯19勝目を挙げた。

<渡部暁斗の栄光>

◆団体14年ぶりV 早大時代の09年世界選手権(チェコ・リベレツ)団体で14年ぶりの金メダル獲得。後半距離は3走でトップ集団に食らいつき、同タイムのドイツと写真判定での優勝に貢献した。

◆兄弟表彰台 13年3月15日のW杯オスロ大会で2位に入り、3位の弟善斗と兄弟同時表彰台をマーク。日本勢の兄弟では95年2月の荻原健司、次晴が1、2位になって以来だった。

◆個人5大会ぶり 14年ソチ五輪の個人ノーマルヒルで銀メダルを獲得した。五輪での日本勢の個人戦メダルは94年リレハンメル大会の河野孝典(銀メダル)以来。

◆史上2人目 17-18年シーズンでW杯個人総合優勝を果たした。日本勢では94-95年シーズンの荻原健司以来2人目。同シーズンは荻原健を上回る日本勢最多8勝を挙げた。