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今日の誕生日

エテリ・トゥトベリゼ(1974年)→Pick Up!

柴田嶺(1987年)

日本の元ペア選手。パートナーの高橋成美と17年全日本選手権2位

マディソン・ハベル(1991年)

米国の女性アイスダンサー。ザカリー・ダナヒューとのカップルで18年世界選手権2位


Pick Up! エテリ・トゥトベリゼ

現在のフィギュア界をけん引するロシアの女性コーチが、47歳となりました。

現役時代はシングル、アイスダンス選手として活躍し、米国での移住も経験。コーチとしてロシアで指導を始めると、モスクワで有力選手を育成するようになりました。

14年ソチ五輪では当時15歳のリプニツカヤが、団体戦でロシアの金メダルに貢献。平昌五輪に向けての4年間ではメドベージェワが16、17年の世界選手権2連覇と一時代を築きました。同五輪はシニア1年目のザギトワが金、メドベージェワが銀メダルと教え子がワンツーフィニッシュを飾りました。

19-20年シーズンはシニア1年目のコストルナヤ、シェルバコワ、トルソワの「ロシア3人娘」が主要国際大会で表彰台を独占。セルゲイ・ドゥダコフ・コーチらと「エテリ組」として育成に力を注ぎ、高難度の4回転やトリプルアクセル(3回転半)を低年齢時から習得させています。

20年7月に行われた国際スケート連盟(ISU)主催の「ISUスケーティング・アワード」では、最優秀コーチ賞を受賞。世界の最先端を歩む指導者です。


今日の1枚

日刊スポーツが蓄積してきた写真の中から厳選して紹介します。

2020年1月29日
2020年1月29日

21年1月29日、冬季国体フィギュア成年女子SPで演技をする樋口新葉。


今日の出来事

リレハンメル五輪女子テクニカルプログラムのテレビ視聴率が、米国で48・5%を記録と明らかに(1994年)

ケリガン対ハーディングで注目された23日の女子フィギュアスケート、テクニカルプログラムのテレビ視聴率が、米国で何と48・5%という驚異的な数字を挙げたことが一夜明けた24日、明らかになった。これは米国スポーツ番組では史上3位、五輪としては最高に当たる。当人たちの知名度も抜群となり、テレビ局とスポンサーは笑いが止まらず、おまけに、リレハンメルでは2人のサインを1枚70ドルで売る便乗組も飛び出すなど、これがホントの「転んでもタダじゃ起きない」?

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23日米国東部標準時間の午前中、CBSテレビで放送されたテクニカルプログラムは、一夜明けた24日(米国内で時差があるため)、オリンピック史上最高の48・5%、占拠率(テレビを見ている何%がその番組を見たか)でも実に64%と、1億2665万6000人がテレビ観戦するという記録的な視聴率を挙げた。しかも、全米主要30都市に限れば49・7%と、過去スポーツ番組最高の82年スーパーボウルの49・1%を抜く勢いだ。

笑いが止まらない1番手はCBS。「フリーに期待する。人々の関心の高さには驚いている」とデビッド・ポルトラック会長は24日急きょ、コメントを発表している。

さらに、番組のCMスポンサーも、「フリーもスポンサーに」と血まなこになっている。米最大のイベントはアメフトの「スーパーボウル」だが、CMが流れるハーフタイムには80%が一斉にトイレに行く、というデータもある。フィギュアならCMも満遍なく見るだろう、と専門家は話している。

1月6日の事件以来、「スポーツ界のソープ・オペラ」(米国で昼メロの意味)として、人々の関心は高まる一方。NATOのサラエボ空爆も、対日経済制裁も押しのけて、連日3大ネットワークのトップニュースになる。「国の行く末より、彼女たちの方が心配ってわけだね」とクリントン大統領が側近に漏らした、という話もある。

多少騒がしいが、当人たちにもそう悪い話ではない。善玉ケリガンは22日、ディズニーと50万ドル(約5250万円)の契約を正式に完了した。ハーディングにはワイドショー出演依頼が殺到する。地元では知名度と経験を生かして? 何と、トーニャにラジオ相談をやってほしい、などという奇抜な案も浮上した。

25日のフリーの視聴率次第では、全米視聴率NO・1も夢ではない。現在ノルウェーでは、ケリガンのサインが一枚70ドル(約7350円)と破格の値段で売られている。逮捕を心配してか、ハーディングはちょっと高い80ドル(約8400円)、二人一緒のサインに至っては100ドル(約1万500円)。フィーバーの頂点となる25日のフリーで、どれだけ数字が跳ね上がるか、メダル争い以外にも興味は尽きない。

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★日本での視聴率

女子フィギュアTPの日本での視聴率は、早朝5時からの総合テレビの視聴率は4・7%、占拠率も実に39%と、テレビをつけた約4割が、眠い目をこすりながら見ていたことになる。「随分早い時間帯でしたが、信じがたい視聴率です」と、NHK広報も驚いていた。

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★米国の主な高視聴率番組

82年 スーパーボウル 49・1%

72年 ミュンヘン・オリンピック(水泳マーク・スピッツ7個目の金メダル獲得) 33・3%

72年 ミュンヘン五輪(アラブ・ゲリラ選手村襲撃) 24・4%

80年 レークプラシッド五輪(アイスホッケー米国優勝試合)23・9%

【注】スポーツ番組以外では上位3位までがドラマ