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今日の誕生日

岩野桃亜(2004年)

日本の女子シングル選手。関西大学KFSC所属。18年全日本ジュニア8位、20年近畿選手権10位


今日の1枚

日刊スポーツが蓄積してきた写真の中から厳選して紹介します。

2020年10月9日
2020年10月9日

20年10月9日、2020東京フィギュアスケート選手権・ジュニア女子SPの演技をする井口日利。


今日の出来事

世界選手権で15歳の本田武史(宮城・東北高)が10位に滑り込み、日本の長野五輪の同種目出場枠を2に増やした。(1997年)

悩める15歳への3日早い誕生日プレゼントだった。本田が一度はあきらめた「10番以内」の目標は思わぬ形で達成された。25人中19番目に演技した時点で5位。順当なら最終組6人に抜かれて11位に後退。長野五輪の日本枠は、今回同様一人にとどまるはずだった。

23番目のエルドリッジ(米国)の得点が発表される前だった。場内アナウンスで「(24番目の)ウルマノフはショートプログラムで負傷したため、棄権しました」と告げられた。同時に本田の10位以内が確定。「複雑な思いだった」と言う。

4回転か、10位以内狙いか。本田は演技直前まで迷った。心理状態を反映し、内容は悪かった。最初のトリプルアクセルは成功したが、次に予定した4回転を3回転に変えた。トリプルフリップでは両足着地になり、2度目のトリプルアクセルは転倒した。

「最初のトリプルアクセルを下りて、10番以内の方が大切と思った」と言う。個人の野望よりも日本の利益を選んだ。19日のSP7位という好位置が逆に迷いとなった。「4回転にも挑戦したかったけど、まだ五輪には時間がある」と、自分に言い聞かせた。「運も成績のうち。このメンバーならよくて12、13位。10位は夢のような話」と城田憲子監督は評した。

SP7位は長野五輪入賞圏内の可能性を示す。長野で入賞、2002年のソルトレークシティー(米国)で表彰台が、日本連盟のもくろみだ。国内予選の全日本選手権でSP3位から逆転で連覇し、自力で今大会へ乗り込んで結果を出した。16歳10カ月余りで迎える長野では、自分のためだけに滑る資格を得た。