カーリング男子のコンサドーレが17日、札幌市内で世界選手権(4月2日開幕、カナダ)に向けた練習を公開した。19年の前回大会は4位。今大会6位以内で22年北京五輪出場枠を獲得する。チームは2月の日本選手権で3連覇を達成し五輪日本代表に決まっており、自ら出場権をつかみ取りに行く。スキップ松村雄太(31)は「メダルを持って帰って来られれば」と、前回を上回る成績での五輪切符を目標に掲げた。

過酷な戦いが待っている。現地時間25日のカナダ入国後は5日間の隔離があり。隔離明けすぐに開幕するため、最終調整時間はほぼない。大会は宿舎と会場の往復で外部との接触を避ける「バブル方式」で実施され、無観客で開催。最年長リード阿部晋也(41)は「日本にいるうちにしっかりできることをやらないといけない」と、出国前に万全な状態に整えるつもりだ。

初戦は五輪6度出場のドイツ、同日に3度の五輪で金メダルのカナダと、いきなり強豪との対戦が続く。18年平昌大会で五輪を経験したサード清水徹郎(32)をのぞき、チームとしてまだ立ったことがない夢舞台へ、阿部は「北京五輪出場権をしっかり取ってきたい」と力を込めた。【保坂果那】