フィギュアスケート世界選手権(ストックホルム)で銅メダルの羽生結弦(26=ANA)がフリーから一夜明けた28日、エキシビション前に会場からオンライン取材に応じた。

大会3連覇を遂げた、現最強王者のネーサン・チェン(21=米国)との差、距離感は。即答した。

羽生「特に何も感じてないです、ハッキリ言ってしまうと」

チェンの滑りについては「あの高難度(ジャンプ構成)を全て成功させるのは並大抵ではない。彼の努力のたまものとした上で、強調したのは今大会の目標だった。

羽生「これから帰国して2週間の隔離期間がありますけど、この世界選手権を健康で終わることが一番だった。故郷(宮城、仙台)が大変なことになっているので。まず感染拡大させないこと。そこが第1目標。対ネーサン、みたいな分かりやすい構図じゃなくて、対自分より、対コロナ。そして何より良かったのが、ホッとしたのが3枠を取れたこと。全日本王者として使命感がかなり強くあったので。まずはしっかり貢献して取り切れたことは大きいです。なので(チェンのことは)特に考えてはいませんでした」【木下淳】