アサヒビール株式会社が27日にオンラインで記者会見を開き、ワールドラグビー(WR)と契約を締結し、23年W杯フランス大会の「ワールドワイド・パートナー」に決定したと発表した。ビールをはじめとしたアルコール飲料やアルコールテイスト飲料カテゴリーにおける世界で唯一のパートナーで、会場では看板商品の「スーパードライ」が販売される。

アジアの企業がWRの最高位パートナーになるのは初。登壇した塩沢賢一社長は、19年日本大会での盛り上がりや、ビール消費量の多さに驚いたことが名乗りを上げた理由とし、「ビールがこれほど消費されるというのも、日本人が気が付かされた。何らかの気持ちで関わりたいと。フランスでやれば、日本に跳ね返ってくる。大変大きな価値があると考えております」と述べた。

会見には現役を引退したばかりの元日本代表FB五郎丸歩もゲスト出演した。「たいへん心強い。世界のラグビーに貢献していただけることをうれしく、感謝したい。日本代表が19年は自国、次はフランス大会で、少しさみしくなるのかなと思ったところで、アサヒビールさん。日本代表も大変心強く思っているんじゃないかなと思います。ぜひ優勝して、みんなでアサヒビールさんで盛り上がってほしい」と喜んだ。

トークショーでは23年大会の展望も行った。強豪のイングランド、アルゼンチンと同組になった1次リーグ組み合わせに「非常に感慨深い。いまのイングランドの監督は(15年大会の日本の監督だった)エディ・ジョーンズさん。そことまず戦えるのはうれしいこと。敬意を払い、全力で臨んでほしい」「アルゼンチンはサッカーのイメージですが、近年力をつけています。優勝してもおかしくない」「今回もイングランド、アルゼンチンに勝って驚かせてほしい」と期待した。

「いまから国内リーグ、日本代表戦も注目して、自分の人生に乗せて一緒に歩むのが楽しめることかな。あとは現地に行けない方が、23年はコロナも収まっていると思いますので、フラストレーションをビアガーデンで飲みながら盛り上げてほしい」。自身は現役を引退した立場で迎える大会になる。「試合が始まると同時に、のど越したまらないビールをぐいっと。それをやりたいですね。現役を引退しましたし、心置きなく飲んで楽しみたい」と笑顔をみせた。