男女とも新人戦の覇者が、全勝対決となった決勝リーグ(4チーム総当たり)最終戦を制し、今季県2冠を達成した。男子は飛龍が再々延長の末に117-114で浜松開誠館を振りきり、4大会連続14回目。女子は浜松開誠館が常葉大常葉を81-54で退け、5大会連続5回目の優勝を飾った(男女とも昨年はコロナ禍で中止)。男女優勝校が全国総体(男子7月、女子8月・新潟)に出場する。

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浜松開誠館の萩原加奈(2年)が、圧倒的な存在感を放った。試合開始直後にドライブから2点シュートを決めると、その勢いは一気に加速。「得意ではない」と話す3点シュートも3本成功させるなど、両軍最多となる45得点を記録した。チームを5連覇に導いたエースは「出来すぎです」と、白い歯を見せた。

23日の決勝リーグ初戦・沼津戦では、第1クオーター(Q)で9本のシュートを放ったが、無得点。立ち上がりが課題だった。「(沼津戦前の)ウオーミングアップでほとんど打たなかったシュートを、今日は多くした。緊張もほぐれた」。この日は第1Qだけで8得点。序盤から飛ばし、大量得点につなげた。

これで、チームは県内の高校生相手に公式戦101連勝。勢いに乗って7回目の全国総体に臨む。萩原は「コロナ禍で大会が開催されることに感謝して、1戦1戦大事に戦っていきたい」と力を込めた。【前田和哉】