19年の全国中学校大会を制し、この大会は2連覇を狙う住吉りをん(18=東京・駒場学園高)が1位タイの60・17点を記録した。技術点の差で2位となった。

ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)から入り、3回転ルッツ-2回転トーループ、3回転フリップと着氷。青紫の衣装で華麗に舞った。得点が出た瞬間、それまで首位だった中井亜美(13=MFアカデミー)と並び驚いた。

同スコアだが、順位は2位。演技構成点は26・02点で中井の23・68点を上回って高い表現力を示したものの、連続ジャンプの2本目のトーループが予定していた3回転ではなく2回転になった影響で、技術点は34・15点。中井の36・49点に及ばなかった。合計が同じ場合は技術点が高い方が上位。この後、2人の高得点に迫る選手は現れず住吉が2位となった。

16年の全日本ノービス選手権Aで当時歴代最高の得点で優勝し、19年の全中も制覇。昨年は全日本ジュニア選手権5位で全日本切符をつかみ、シニアの中で12位と健闘した。7月22日には東京オリンピック(五輪)の聖火ランナーとして都内を走り、スケーターとしても世代のトップを走り続けてきた有望株が、まずは2位で9日午前9時20分からのフリーに進んだ。【木下淳】