高校時代の19年に全日本選手権で3位に入った川畑和愛(ともえ、19=早大)が、病み上がりながら上々の演技を見せた。

約1カ月前に右足首を捻挫したという中、冒頭の連続ジャンプは慎重に入る。3回転ルッツに2回転トーループを付け「短期間だけど休んでから練習を再開したところ。3-3はしないようにした。着氷するたびに痛くて、ちょっと長引いてしまった」と現状に合わせて構成した。66・26点を記録した。

その後はダブルアクセル(2回転半)成功の後、最後の3回転ループは着氷が乱れた。「ループは軸が外れてしまった」と振り返りつつ「予定していたものはできたと思います」と自身に一定の評価を与えた。

今季SPの「シェルブールの雨傘」を舞い終えた後、翌9日のフリーで新プログラムを初披露することも予告。「SP、フリーともにデビッド・ウィルソンさんにオンラインで振り付けをしてもらいました。『すごくステキだから頑張りなさい』と。どちらの曲も提案していただいた」と紹介した。

22年北京オリンピック(五輪)シーズンへの思いを聞かれると「五輪はずっと目標にしてきたけど、今の段階では、けがする前の状態に調子を戻したい」と冷静に返した。2年前、表彰台に立った全日本選手権に向けて、このブロック大会から徐々にコンディションを上げていく。【木下淳】