フィギュアスケート男子の冬季オリンピック(五輪)2連覇王者、羽生結弦(26=ANA)が今季初戦の予定だったグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯(12~14日、東京・代々木第1体育館)を欠場することが決まった。

◆羽生のGPシリーズ欠場

初参戦した10-11年シーズン以降では2試合ある。最初は17-18年シーズンのNHK杯。公式練習中に4回転ルッツを試みて転倒し「右足関節外側靱帯(じんたい)損傷」の当時診断で欠場した。この後、ぶっつけ本番の平昌五輪で2連覇を達成した。

2度目は18-19年シーズンのGPファイナル。フィンランド大会とロシア杯を2連勝して進出を決めていたが、そのロシア杯で右足首を負傷しながら強行出場した代償で、GPファイナルには出られなかった。診断名は「右足関節外側靱帯損傷、三角靱帯損傷、右腓骨(ひこつ)筋腱(けん)部損傷」だった。

昨年はシニア転向後、初めてエントリーせず。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、自身の感染予防や人流抑制などの観点から全戦欠場をエントリー発表前の8月に決断した。その後、年末の全日本選手権と今年3月の世界選手権には出場した。