ショートプログラム(SP)首位発進の坂本花織(21=シスメックス)が大会2連覇を遂げた。フリー146・78点の合計223・34点。ともに今季自己最高スコアで快勝した。

第1戦スケートアメリカ4位に続き、今回の第4戦を制したことで12月のGPファイナル(大阪・東和薬品RACTABドーム)進出を確定させた。

前日のSPは今季自己最高の76・56点。この日もダブルアクセル(2回転半)からの2連続、3回転フリップからの3連続など全てのジャンプを決めるノーミスの演技で頂点に立った。

メダリスト会見で坂本は「最初と最後のジャンプが斜めになってヒヤッとしたんですけど、SPとフリーを大きなミスなくそろえる目標が達成できて良かったです。出来は85点くらい。10月は初めて4週連続で試合をして、どうなるのかなと思ったけど成長できた。大技がない分、1つもミスできない、クリーンに降りなければいけない状況だったけど、連戦の経験もあったことで集中できた」と笑顔で振り返った。

2位には205・44点の河辺愛菜(17=木下アカデミー)が入り、GPシリーズ3年ぶりの日本勢ワンツーフィニッシュとなった。河辺は「フリーではトリプルアクセル(3回転半)に失敗してしまったけど、その後に切り替えられて良かった。合計点の自己ベストもうれしいけど、まだまだ課題はある。(12月の)全日本選手権まで修正していきたい」とポジティブに話した。