1964年東京オリンピック(五輪)のバレーボール女子で金メダルを獲得した日本代表のドキュメンタリー映画『東洋の魔女』(ジュリアン・ファロ監督)が13日、横浜市のイオンシネマみなとみらいで開催されている「フランス映画祭2021 横浜」で上映された。元メンバーたちの証言をもとに1960年代に世界から「魔女」と呼ばれるほどの強を誇った当時の秘話と、彼女たちのその後を追った作品。

欧州でも放送されて人気を博したテレビアニメ『アタックNo・1』に魅了されたというフランス人のファロ監督が、アニメのモデルになった「東洋の魔女」をあらためてインタビューし、試合や練習の映像にアニメの映像を絡めた斬新な手法で映画にした。

上映後には元代表メンバーの中島百合子さん(旧姓半田、81)、神田好子さん(旧姓松村、79)、千葉勝美さん(旧姓松村、77)、田村洋子さん(旧姓篠崎、76)、の4人が舞台あいさつに登壇。神田さんは「そろそろ“東洋のババア”やと思っていたけど、映画を見てもう1度“東洋の魔女”の時代に戻して過ごしていきたい」と感動の涙をにじませた。12月11日から東京・渋谷ユーロスペースなどで公開される。