日本勢ワンツーフィニッシュを決めた1位の鍵山優真(18=オリエンタルバイオ/星槎)と2位の佐藤駿(17=フジ・コーポレーション)が、お互いに受ける刺激を語り合う場面があった。

同期で、幼少時からの親友で、良きライバルであり続けてきた2人が並んだメダリスト会見。それぞれ、どう見ているのか問われると、こう答えた。

鍵山「佐藤選手とは、ジュニアから、ノービスのころから試合で一緒に競うことが多くて、小っちゃい頃から、やっぱりジャンプは佐藤選手の方がすごくうまくて。やっぱり今もなんですけど。ジャンプだけじゃなくて、細かい、自分とは違う表現の仕方だったりとか、滑り方とか、そういうものは、すごくうまいなあって見てて思いますし、すごくいろんな部分で憧れていたり、自分がまだまだ追う立場である部分はたくさんあるので、そこはすごく尊敬しているというか。試合をたくさん一緒にできることが自分にとってもいい経験になるし、練習も一緒にしたりすることで、すごく自分のモチベーションが上がったりとか、すごくいい経験になっているので。すごくいいライバルで、いい存在とも思います。あとは自分も負けないように頑張っていきたいなと思います」

佐藤「優真とはジュニアのころから、ノービスのころからずっと一緒にやってきて。普段の練習とかも一緒になることが多いんですけど。やはりジャンプ、ステップ、スピン、全てがトップ選手だなって。僕も、もっとまねできることをどんどん優真から学んでいって、優真みたいになれるように、これからも頑張ってみようかなっていうふうに思ってます。これからも2人で一緒に頑張っていけたら」

佐藤は全日本ノービス選手権4連覇を誇り、鍵山は全日本ジュニア選手権で優勝。佐藤が19年のジュニアGPファイナル王者になると、鍵山が20年ユース五輪(オリンピック)ローザンヌ大会(スイス)で金メダルを獲得と切磋琢磨(せっさたくま)してきた。シニアでは鍵山が4大陸選手権3位、コロナ禍で変則開催の昨季NHK杯優勝、世界選手権2位など飛躍しているが、今回2人そろってGPシリーズの表彰台に立つ快挙。近未来の日本を支える高校3年生コンビだ。【松本愛香通信員、木下淳】