ベルテックス静岡が、今季無敗の首位・長崎ヴェルカに初黒星を付けた。試合開始直後に1点のリードを許しただけで、その後はリードを保つ展開。最大で14点差まで広げた。97-93で辛勝し、長崎の開幕連勝を「13」で止めた。

試合終了のブザーが鳴ると、優勝が決まったかのように選手は跳び上がって喜び、ファクンド・ミュラー監督(48)とコーチが抱き合った。

前日27日の第1戦第4クオーター(Q)に27失点し、逆転負けした反省を生かした。指揮官は「全員が集中し、良い守備ができた。どのチームにも勝てる力がある」と自信を深めた。今季の目標は優勝と来季のB2リーグ昇格。今節終了後の順位は4位のままだが、長崎とのゲーム差を「2」に縮めた意味は大きい。

この日チーム最多6アシストの岡田雄三(25=三島市出身、沼津中央高出)は、地元の県東部での試合に勝ち、「うれしい。連勝して勢いに乗りたい」と意気込んだ。【倉橋徹也】