Bリーグ2位龍谷大が、15年ぶりのAリーグ復帰を逃した。海外留学選手ら個々の強さを見せる摂南大に対し、チーム全体で規律の効いたアタックを披露。後半2分にラインアウト・モールからフッカー大畑龍平(4年=桃山学院高)がトライを決め、GKも決まった時点では14点差に迫った。

最終的に40点差で力尽きたものの、精神的支柱のフランカー亀川直哉主将(4年=伏見工)、NO8高山直暉(3年=興国)らが負傷交代したことも痛かった。

原田太津男監督は「春から取り組んできたアタックは、Aリーグでも十分に通用すると感じました」。11月末にBリーグ1位大体大に15-48と大敗して以降、原点回帰でアグレッシブさを意識してチームを立て直してきた。

同監督は選手個々の強さの差を「Aリーグの壁」と表現した。だが、それを埋めるのは必ずしも個々の力だけではない。亀川主将は「ウチのフィジカル、継続力は通用したと思います。ただ、プレッシャーがBリーグと違って、ミスも出る。そのミスを減らしていけたら」と、組織力のさらなる強化の必要性も説いた。