女子日本代表で18年平昌オリンピック(五輪)女子銅メダルのロコ・ソラーレが、来年の北京五輪出場を決めた。プレーオフで韓国に8-5で勝利。チームとしては2大会連続、日本女子としては98年長野五輪から7大会連続の出場となった。

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女子日本代表で18年平昌オリンピック(五輪)女子銅メダルのロコ・ソラーレが、来年の北京五輪出場を決めた。プレーオフで韓国に8-5で勝利。チームとしては2大会連続、日本女子としては98年長野五輪から7大会連続の出場となった。

ロコ・ソラーレの本拠地である北海道北見市常呂町も、五輪切符獲得に沸いた。チームの成長を見守ってきた北見カーリング協会の久世和徳会長(59)は、ロコ・ソラーレの強さについて「同じような年代の選手が長年一緒にやってきて、ともに上達してきたことも要因の1つでは」と分析する。

試合に出場する4人の選手は全員が北見市出身で、3人が常呂町で育った。2006年、国内最高峰の大会である日本選手権に「チーム常呂中」として出場したのが、当時中学2年だった吉田知と鈴木。吉田知がスキップとしてけん引し、鈴木はリードを務めた。フォルティウスの小野寺もセカンドとして出場した若いチームは、トリノ五輪に出場したチーム青森を撃破。久世会長は、「すごい子たちだ」と感嘆したことを鮮やかに覚えている。

そのチーム青森の一員でもあった本橋麻里が地元に戻り、ロコ・ソラーレを立ち上げた。企業チームとは異なり、資金面で大きなバックアップのないクラブチームの運営は容易ではないともみられていた中で、「地道な活動を継続しつづけ、それが平昌五輪で花開いた。本当にすごいこと」とたたえる。

1次リーグ1位通過は逃したが、しっかりと気持ちを切り替え、プレーオフで北京五輪の切符をつかんだ。そんな選手たちのプレーぶりに、久世会長は「いつも自信を持ってプレーしている」と頼もしそうに目を細めた。【奥岡幹浩】