北京五輪(オリンピック)金メダル最有力候補でショートプログラム(SP)首位のカミラ・ワリエワ(15=ロシア)が、シニア1年目で初の欧州女王となった。
フリーは168・61点を記録し、合計259・06点。序盤に両手を挙げてのトリプルアクセル(3回転半)で転倒したが、2種3本の4回転を着氷。自身が今季のグランプリ(GP)シリーズロシア杯で記録したフリー185・29点、合計272・71点の世界歴代最高には届かず、演技後は手を額に当てて悔しがったが、貫禄の演技だった。
SPでは女子世界初の90点台となる90・45点を記録。代表選出が決定的な北京五輪で、さらなる高みを目指す。
【カミラ・ワリエワ】
◆生まれ 2006年4月26日、ロシア・カザン
◆スケート歴 09年に始める。現在はモスクワを拠点とし、名コーチであるエテリ・トゥトベリゼ氏に師事。ジュニア1年目の19-20年シーズンはジュニアグランプリ(GP)ファイナル、世界ジュニア選手権の世代2冠。
◆趣味 ダンス、お絵描き
◆今季プログラム SP=イン・メモリアム
フリー=ボレロ
◆エテリ組 世界的指導者エテリ・トゥトベリゼ・コーチの下では、これまでにも多くの名選手が活躍してきた。スケート年齢(6月30日時点での満年齢)に当てはめると以下の通り。
◇2学年上 アンナ・シェルバコワ(17=21年世界選手権優勝)、アレクサンドラ・トルソワ(17=21年世界選手権3位)、アリョーナ・コストルナヤ(18=19年GPファイナル優勝)
◇4学年上 アリーナ・ザギトワ(19=18年平昌五輪金メダル)
◇6学年上 エフゲニア・メドベージェワ(22=18年平昌五輪銀メダル)
◇8学年上 ユリア・リプニツカヤ(23=14年ソチ五輪団体戦金メダル)