東レがVC長野を3-0のストレートで退け、地元2連戦を連勝で飾った。前日22日の真子康佑(まなご・こうゆう、23)に続き、天理大卒1年目のMB難波尭弘(たかひろ、23)が初先発。8得点を挙げて勝利に大きく貢献した。

第1セット序盤。真子のトスを受けた難波が、クイックからスパイクを決めた。試合当日に告げられたスタメン。「初見では止められないと思って(真子に)上げてもらった」と、積極的にプレーした。相手の注意を中央に引き寄せると、両サイドも機能。アタックでパダル・クリスティアン(25)が16得点、富田将馬(24)も15得点を記録し、最後まで圧倒した。

「ずっと連係を高めてきた」という真子との同期コンビで流れを呼んだルーキー。第3セットにはブロック得点も奪うなど、躍動した。クリスティアンも「若い選手がコートに立ち、そのチャンスを楽しんで良いプレーをしたことが良かった」と、勝因を語った。

次戦以降は2位堺、3位サントリーとの上位対決が待つ。藤井直伸主将(30)などの離脱に加え、この日も高橋健太郎(26)が負傷退場するなど、不安要素も残った。それでも、難波は「練習から下を向かずにやっていきたい」と、首位を守る戦いを見据えた。【前田和哉】