6日の日本学生氷上競技選手権(インカレ)で初優勝を果たした山本草太(22=愛知・中京大)は、快調なスタートを切った。2位に16点差をつける89・34点でSP首位。26日の決勝(フリー)に弾みをつけた。

グレーの衣装を身にまとい、7番手で登場。直前に同じ大学の後輩、和田龍京(きみちか、21)の滑走を見届けた。冒頭の4回転サルコウを成功させると、中盤のトリプルアクセル(3回転半)、フリップ-ルッツの連続3回転ジャンプも危なげなく成功。演技終了後は、リンクサイドで応援していた愛知県勢の拍手に迎えられ、ほっとしたような笑顔を見せた。

昨年のこの大会は、地元開催で悔しさを味わった。SPでは、ジャンプのミスが相次ぎ43・38点でまさかの18位発進。フリー2位で巻き返したが、8位に終わっている。「これだけ試合中に『途中でやめたい』と思ったのは初めてで…」と話していた。

26日のフリーも成長した姿を見せる。