宇都宮ブリッツェンの小野寺玲(26)が、ゴール前の競り合いを制して、ロードで初優勝を飾った。

10チーム56人が参加した今季の開幕戦は、レースの最終盤にメイン集団が先行グループをとらえ、ゴール直前まで大混戦。小野寺と、同僚の増田成幸(38)畑中勇介(36=KINAN)がほぼ同時にゴールし、0.006秒差で小野寺が差し切った。

小野寺は「今年はロードレースで勝ちたいと思っていた。開幕戦でしかも地元(栃木・鹿沼市出身)で優勝できて本当にうれしい」と話した。

ブリッツェンに加入して7年目。スプリントに強く、クリテリウム(小周回コース)を得意にする一方、ロードではなかなか勝てなかった。今年のオフは、ロードを得意とする先輩の増田と一緒に山岳トレーニングなどを積み、オールラウンダーへの脱皮を目指していた。

17日の開幕2戦目は、5連覇のかかる宇都宮清原クリテリウム。今年は開幕から3年ぶりに有観客で行われていることもあり、小野寺は「期待されていることはわかっている。プロは皆さんに見ていただき、盛り上げていただいてこそ、真価を発揮できる。明日も優勝を狙います」と力強く宣言した。