大勝した神戸ファストジャイロの選手たちは、初夏の強い日差しに負けないくらい輝く笑顔を見せた。

きれいな緑のピッチ上で、セーラー服を模した空色のユニホームが映えたが、試合が始まると、強靱(きょうじん)に相手のタックルをかわし圧倒した。

前半4トライ、後半さらに4トライを挙げ、危なげなく快勝。SO岡田恵梨香(25)は持ち前の「前へ」という精神で果敢にトライ、ゴールを決め、勝利に貢献した。

「0点で抑えられたのはよかった。前に出ること、チャレンジすることを大事にしていたので、それはできていたと思う」と満足げ。

岡田はチームの主力だが、引退も考え始めているという。

「記虎さんからは止められてるんですけど。どこまでやれるかですね」と、笑顔を見せた。

啓光学園(現常翔啓光)を花園4連覇に導いた経歴を持つ記虎敏和氏(70)が、4月からスーパーバイザーに就任。名将は「最初からいいテンポで戦えた。(初めて試合する相手のため)予想がつかずいろいろなことをしてくるかなと思ったが、先に、先にと仕掛けていくことを(選手と)約束していた」と語った通り、最後まで力の差を見せ続けた。【竹本穂乃加】