競泳男子で08年北京、12年ロンドンオリンピック(五輪)200メートルバタフライ銅メダルの松田丈志氏(38)が、38歳の誕生日に、日本オリンピック委員会(JOC)の新理事に就任した。JOCの評議員会が23日、都内で行われ、JOC新理事として、松田とともに、フェンシング男子で、15年世界選手権フルーレ個人金メダル、国際オリンピック委員会(IOC)委員の太田雄貴氏(36)が選ばれた。

松田氏は、現在、アスリート委員会の委員。アスリートの代表として、競技を引退し、第2の人生に移行する「キャリア・トランジション(キャリアの移行)」の重要性を訴える。「負けん気が強く、人に相談するのが苦手というアスリート特有の気質がある。(次の)キャリアを考える機会を作ってあげたい」と、新たな役職に意欲を燃やした。

また、オリンピック人気に関しても言及。「オリンピックのファンを増やしたい。オリパラいいよね、という空気をつくっていきたい」と話した。ファンをつくる新たな発信も考えているという。誕生日に誕生した「バースデー」理事が、次から次へと、アスリートの代表として、JOCに新しいプレゼントを届ける。