ジュニア最終年でショートプログラム(SP)2位発進の吉岡希(18=法大)が、逆転優勝で手応えをつかんだ。

フリートップの131・05点を記録し、合計197・73点。大技4回転ルッツこそ回転がほどけたが、冒頭の4回転-3回転の連続トーループでは15・60点を稼いだ。副賞の近江牛1キロを受け取り「お肉をもらったこともそうですし、まずは優勝できたことがすごくうれしい。去年からずっと3位ばっかり。この試合はすごく優勝したい思いがありました」と振り返った。

今季の国際大会初戦はジュニアグランプリ(GP)シリーズ第2戦のチェコ大会(8月31日~9月3日)となる。勝負のシーズンに向けて「まずはSPで、しっかりと音に合わせられるようにしたい。曲を聴かなくても、体が勝手に動くように、少ない期間で合宿もあるので練習したいなと思います」と意気込んだ。【松本航】

◆げんさんサマーカップ 滋賀県スケート連盟主催の地方競技会。大津市で牛肉などを販売する元三フード株式会社がサポートし、各カテゴリー優勝者には近江牛と同社のゆるキャラ「げんちゃん」のぬいぐるみが贈られる。シーズンが本格化する秋に向けて、多くのトップ選手も現状の確認などを目的にエントリーする。