若手のホープ奈良岡功大(21=IMG)が、同い年のライバルとの熱戦に敗れた。世界ジュニア選手権3連覇の実績を持つビチットサーン(タイ)に18-21、11-21でストレート負け。第2ゲーム途中から一気に突き放され、「体力的にはぜんぜん問題なかったが、流れ的に持っていかれた」と振り返った。

世界ランキング31位の奈良岡に対し、相手は同17位。過去の直接成績は3勝3敗の五分だった。19年6月以来の対戦は、長いラリーの応酬に。「相手は昔はラリーができなかった印象があった。成長しているなと感じた」。ライバルの進化を実感した。

7月の海外大会で2大会連続準優勝し、勢いに乗って臨んだ今大会。国内ファンの声援を受けて強敵と手合わせした楽しさと、最後は自分のプレーを出せなかった悔しさを味わった。「今回はすぐに負けてしまったけれど、来年や再来年には決勝の舞台に行けるようになりたい」と誓った。

30日開幕のジャパンオープン(丸善インテックアリーナ大阪)にも出場予定。経験を重ね、さらに飛躍していく。