決勝トーナメント進出の可能性が事実上消滅していた日本(世界ランキング8位)は、1次リーグB組最終戦で地元オーストラリア(同3位)に敗れて4連敗。通算1勝4敗で大会を後にした。同4勝1敗としたオーストラリアはB組首位通過を決めた。

強敵オーストラリア相手に、日本は一進一退の攻防を展開。前半を34-36とわずかに2点リードされて折り返した。しかし第3クオーター(Q)に引き離され、第4Qでも流れを引き戻せなかった。

チーム最多14得点を挙げたオコエ桃仁花(23=富士通)は、試合後に悔し涙。「W杯前に指を骨折して気持ちがダウンしてしまい、それを引きずってしまったのことが1、2戦目に響いた。今日の試合は消化試合になってしまったけれど、4年に1度しかないW杯。全員で戦えるのはこれが最初で最後と思ってコートにに立った」と話した。

恩塚亨監督(43)は、「選手たちは最後まで戦う姿勢を示してくれた。守備のの強度と質は素晴らしい成果があった思う」と振り返った。

東京オリンピック(五輪)銀メダルの日本は前日のフランス戦で3敗目を喫し、その後の他チームの結果で、1次リーグ突破の可能性が事実上なくなっていた。

12チーム出場の今大会は、6チームずつ2組に分かれて1次リーグを実施。各組上位4チームが決勝トーナメントに進出する。優勝チームには24年パリ五輪出場権が与えられる。