バドミントン男子で18、19年世界選手権優勝の桃田賢斗(28=NTT東日本)やスポーツクライミング男子の楢崎智亜(26)明智(23=ともにTEAM au)らマネジメント会社UDN SPORTSの契約選手が26日、都内で行われた同社の新プロジェクト「地方からミライを」の発表に関するトークセッションに参加した。

SDGs(持続可能な開発目標)達成に向けた取り組みとして発足したもの。サッカーJ1横浜の水沼宏太、陸上男子の橋岡優輝、ラグビー女子7人制の大竹風美子と6人で登壇し、語り合った。

主な一問一答は以下の通り。

【故郷への思い】

橋岡=埼玉県

「映画(『翔んで埼玉』)になるぐらい、何もないんじゃないかと思われていると思うんですけど、人が温かい街。自然も多く大きな公園もあるので、子供もノビノビとスポーツに接したり、遊びができるので、子育ての環境としてすごくいいんじゃないかな。今となっては交通の便も良くなって都心へのアクセスもいいですし、そこが魅力なのかなと思います」

桃田=香川県

「香川県の魅力はまず、災害が少ないっていうのが1つ魅力的なところで、あとは自然だったり、瀬戸内海もすごく近いですし、うどんもすごく有名で、オリーブもハマチも、ご飯もすごくおいしいので、そういったところが魅力かなと」

楢崎明=栃木県

「まず僕が栃木をすごく好きっていうのがあるんですけど、駅周りは何でもありますし、そこから少し離れたら自然もあって、すごく自然と街の調和が取れていて過ごしやすいなってのは感じます。日光もある。1回、魅力度ランキングで最下位を取ったことがあるんですが、あり得ないなと思っています」

水沼=神奈川県

「いろいろな顔を持った県だなと。もちろん中心の横浜は所属しているFマリノスがありますし、みらとみらい、デートスポット、ファミリーでも行けるような場所があります。ゆっくりしたければ鎌倉に行ったり、箱根の温泉に行ったりできますし、湘南、江の島の海、いろいろなことができますし、育った神奈川県を誇りに思っています」

【ミライの目標】

楢崎明「2年後のパリ五輪に向けて大事な年になっているので。まずは2月に始まる代表選考会で代表に入り、W杯のシーズン、年間を通して活躍して、いい結果を出して、世界選手権で勝つことを目標にやっていきたい」

橋岡「まずは、やっぱり人は生きていく上で環境が大事だと思いますし、自分1人ではできないことも、今回のようなイベントを通して、皆さんと協力していくことがすごく意義あること。SDGsという言葉だけが先行するのではなく、アスリートとして活動していくスキームを作り上げられるように微力ながら。アスリートとしても、まだまだ僕は未熟なところが多いので、そこもしっかり突き詰めていって次のオリンピック(五輪)で、パリで成績を残せるように精いっぱいやっていければ」

大竹「今回、考える機会をいただくことや皆さんとお話しできて、とてもうれしく思っています。SDGsについて考えることも大事なんですけど、行動することも大事。アスリートもやファンもメディアも一緒にやれるようなイベントに出ていければ。アスリートとしては、来季はワールドシリーズに回れるので、日本だけではなく世界で活躍できるような選手になりたいと思っています」

楢崎智「こうしてUDN SPORTSに入ったことでSDGsについて学ぶことができましたし、皆さんと話し合うこともできたので勉強になりました。東京五輪で取れなかった金メダルを、次のパリでこそ取るために今、トレーニングを積んでいます。直近としては来年の世界選手権で優勝することを目標にしています」

桃田「普段あまり、こういうことを考える機会がないので自分にとってプラスになったと思いますし、香川県出身で、中学から福島県に住んでいて、恩返しの意味でも子供たちと触れ合うイベントであったり、積極的に参加していきたい。もっとたくさんの人にバドミントンの楽しさ、面白さを広げていきたいなという風に思っています」

水沼「アスリートが皆さんの前でお話しできたことは良かったんではないかなと思ってます。Jリーグも終盤に差し掛かってきて、所属している横浜Fマリノスも優勝の可能性が大きくあるので、とにかく優勝を目指して頑張っていくことで横浜や神奈川を盛り上げる、いいきっかけになると思いますし、見てくださる方が夢や希望、勇気を持てるようなプレーをどんどんしていくことが、僕らの使命だと思っているので、そこに全力を注いでいきたいと思っています。こういうSDGsの活動など、みんなが1つになって協力していくことが本当に重要になっていくと思うので、未来ある子供たちのために、この目標をどんどん発信して達成していくことが大事なんじゃないかなと。最近では静岡で甚大な被害がありましたので、早速ではありますが、アスリートとして話し合って、自分たちに何ができるか考えながら、行動していくことができればと思っています」