昨夏の東京オリンピック(五輪)で金メダルに輝いた高藤直寿(29=パーク24)が通算4度目の優勝を成し遂げた。

全日本柔道連盟と日本オリンピック委員会(JOC)の会長を務める山下泰裕らの日本男子最多V記録に並んだ。

決勝でモンゴル選手に完勝。開始早々、小内刈りで技ありを奪うと、さらに両袖を持った状態からの小内刈りで一本勝ち。4度目Vを表す4本指を観客席にかざした。五輪王者だけが背負える金ゼッケンもアピールした。

今大会は2回戦から登場し、準決勝で東京五輪の決勝で破った楊勇緯(台湾)と再戦。内股で技ありを奪って優勢勝ちしていた。

世界選手権の制覇は13、17、18年大会以来。目指す24年パリ五輪での2連覇へ国際大会での強さをあらためて見せつけ、前進した。

ライバルの永山竜樹(26=了徳寺大職)との差も広げる結果となった。