11歳の河野莉々愛(木下アカデミー)が、3回転ループや3回転トーループを着氷させ、ノービスA(6月30日時点で満11~12歳)を制した。

冒頭の3回転フリップはステップアウトとなったが、中盤以降は立て直した。後半は難度の高い3回転ルッツに挑んだものの、バランスを崩して転倒。それでも、レベルの高い構成で、78・25点を記録した。

演技後は悔しさをにじませながらも、「表現やスピンは大体早くできていたりしたので、そこはよかったと思います」と手応えを口にした。

昨年の全日本ノービスBで3位に食い込んだ期待の新星。今年1月には、岡山から京都へ引っ越し、木下アカデミーへ移籍した。21年にノービスながら全日本ジュニア選手権で優勝した島田麻央(13)も所属するクラブで、技を磨いてきた。「とても上手な選手がいっぱいいるので、お手本にさせていただいています。前よりたくさんの種類のジャンプが跳べるようになりました」と成長を実感している。

すでに今月の全日本ノービス選手権(21~23日、札幌市月寒体育館)に推薦されている。目標の表彰台へ「3回転ルッツでちょっと疲れちゃったりしたら、跳べないことがある。そこは体力をつけて頑張りたいです」と意欲を燃やした。【藤塚大輔】