ショートプログラム(SP)2位の友野一希(24=上野芝スケートクラブ)が、逆転で3連覇を飾った。

フリーはトップの168・56点を記録し、合計238・48点。SPは69・92点と出遅れており「変なことを考えず、いい意味で適当にやりました。練習してきているので『体が覚えている』と思って、動きに集中し『気持ち良く跳べたらそれでいい』と思ってやりました」と心境を明かした。

冒頭は得点源となる4回転-2回転の連続トーループ。2・22点の加点を導く好ジャンプで流れに乗り、出来栄え点(GOE)は減点ながら4回転サルコー、4回転トーループと着氷した。最終盤のトリプルアクセル(3回転半)は乱れたが「不安を少しはなくせた。点数は満足できなくて、目指しているのは(フリー)180~190点。やっとスタートラインに立てたと思う」と手応えを得た。

11月4~6日にはグランプリ(GP)シリーズ第3戦フランス杯(アンジェ)を控える。昨季の世界選手権で6位と躍進した24歳は「ちょっと先シーズンの試合の感じを思い出せた。本当にいい練習を積めているので、練習を楽しみながら、試合で出せるように頑張りたい」と成長を続ける。【松本航】