ショートプログラム(SP)6位の本田真凜(21=JAL)が、8大会連続の全日本選手権(12月、大阪)出場権を得た。

フリー7位の96・63点を記録し、合計148・97点。総合6位で予選会通過の上位7人入りを果たした。

冒頭の3回転ループが2回転になった序盤。続く3回転-2回転の連続トーループから3回転ジャンプを着氷させたが、演技終盤は回転が抜ける場面が目立った。得点が発表されると複雑な表情を見せ、5人を残して暫定2位であることを確認すると、安堵(あんど)から胸元に手を当て「2位以上だったら(全日本に)いけると分かっていた。点数とかを計算すると(演技前に)考えすぎて良くない。何点がボーダーであろうと、自分ができることをと思っていました。どのぐらい(の点数)でいけるか分かっていなかった。本当にホッとしました」と振り返った。

前日4日のSP後には地元関西での全日本選手権に向け、思いを語っていた。

「全日本っていうのは、何回出ても、自分の中で特別な試合。今年も絶対に出たいです」

この日、あらためて誓った。

「次は予選でもないですし、自分でつかんだ全日本の舞台なので、今年も楽しんで演技ができたらと思っています。今回みたいにちょっと自分の中で自信を持って臨めるジャンプ(構成)というより、自分ができることを最大限に入れたプログラムを滑りたい。練習で完成した演技ができるように頑張りたい。今からすごく楽しみにしています」

国内最高峰の舞台で、今季の歩みを演技に込める。【松本航】