B1新潟アルビレックスBB(中地区)はリーグ戦中断明けの19、20日、群馬クレインサンダーズ(東地区)とホームのアオーレ長岡で対戦する。SG杉本天昇(24)にとって、群馬は特別指定選手だった20-21年からプロ1年目の昨季まで過ごした古巣。新潟は開幕から1勝8敗で8連敗中。攻撃をけん引してホームで今季2勝目を挙げることで“恩返し”する。

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テンポよく放つシュートが次々とリングをとらえる。群馬戦に向けた練習で杉本のギアは自然と上がる。「選手としても、人としても、ひと回り成長した姿を見せたい」。新潟に移籍してから古巣戦をずっと心待ちにしていた。

新潟は開幕の島根戦で勝利後、8連敗。トンネルを抜け出せない中でも杉本の調子は上向きだ。島根戦では27得点とキャリアハイをマークして開幕戦勝利に貢献すると、7戦目の京都戦で28点を奪って更新。日大2年でインカレ得点王に輝くなど世代屈指のシューターとして注目された能力が結果として出始めてきた。

「群馬にはいい思い出もあるし、苦しい時期もあったが成長させてもらった」。日大4年で当時B2の群馬の特別指定選手になった。だが昨年2月に左ひざ前十字靱帯(じんたい)断裂、半月板損傷など全治9カ月の大けがを負った。卒業後は群馬に入団。プロ1年目の昨季は18試合で1試合平均0・9得点。本来の出来の姿にはほど遠かったが、再びプレーできる喜びを実感できた。

土浦日大高(茨城)のチームメートで同期入団の群馬のPG菅原暉(24)とはLINEで連絡を取り合っている。「違う形で戦えるのは楽しみ」。それぞれのチームのキーマンとして再会できるのもモチベーションの1つ。何より「ファンの皆さんに勝ちを届けたい」。連敗を止め、ホームの観客を沸かせたい。古巣を絶好の相手と位置づけた。【斎藤慎一郎】