V2アランマーレ山形がルートインホテルズブリリアントアリーズに1-3で敗れ、開幕からの連勝が「10」でストップした。相手の高い攻撃力に悩まされ、第1セット(S)を19-25。修正した第2S以降は接戦を繰り広げるも、第2、第4Sを23-25と取り切れず敗戦。年に1度の鶴岡大会は、昨季と同じくルートインホテルズに惜敗し、チーム初の“鶴岡2連勝”とはならなかった。

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今季、アランマーレ山形が掲げている「超々攻撃型バレー」。それを最大限機能させるためには、レセプション(サーブを受けるプレー)やディグ(アタックを受けるプレー)といったディフェンスが欠かせない。だが、第1Sは相手の気迫に押され、受け身となり、ディフェンスを崩されてしまった。北原勉監督(42)は「最初は相手の強気なサーブに対し、レセプション陣がアジャストするのに少し時間がかかった」と振り返った。

しかし、第2S以降はしっかり修正。リベロの有薗未也美(23)を中心に、堅実なディグで粘り、第3Sを奪取。有薗は何度も難しいボールを上げてチャンスを演出したが、勝利にはつながらなかった。有薗は「相手のレフトから何本も決められた。そこで先に先に修正できたら…」と後手に回ったことを悔やんだ。

実りある敗戦だ。指揮官は「ディフェンスは私たちの生命線。14日と比較したら返球率は下がったかもしれないが、いい勉強になりました」と前を向いた。レギュラーラウンドは残り9戦。2月11、12日には酒田市国体記念体育館でのホームゲームも控えており、目標の「V2優勝、V1昇格」に向けて、ここで止まってはいられない。有薗は「これからも苦しい試合は続くと思うが、どんなラリーになっても自分たちが取り切るという強い気持ちを持って、楽しみたい」と気合十分。この敗戦を機に、アランマーレ山形が加速する。【濱本神威】