4連敗中だったトヨタヴェルブリッツが、終盤に3人の一時退場(シンビン)を出して12人になりながら5試合ぶりに勝利した。

前半は9-14で折り返し。

小雪が舞う後半、ドライビングモールを起点に一気にリードを広げた。

後半2分、BKのギャップを突いてFBヴィリアメ・ツイドラキが同点トライ。ゴールが決まって勝ち越しに成功した。

見せ場はここから。同8分にドライビングモールからブラインドサイドを突破し、WTBジョネ・ナベテレヴが左隅インゴールへ。同11分には自陣ラインアウトから再びドライビングモール。サイドをケアしていた相手フッカーがモールに入ったのを見極めると、その瞬間に空いたスペースをフッカー彦坂圭克が突破し、最後はSH福田健太がトライ。5分後にもモールを押して彦坂が飛び込んだ。4連続トライで33-14とした。

ただ、ここからトヨタが大ピンチに陥る。

同27分にティアーン・ファルコン、29分に西村龍馬、33分にウィリー・ルルーがシンビンとなり、3人が一時退場という超異例の展開に。12人での戦いを余儀なくされた。

それでも粘りに粘り、12人でフェーズ27(次攻撃)を重ねるなど、敵陣に張り付いた。

最後は12人でつなぎフランカーのウィリアム・トゥポウが、15人の神戸からダメ押しのトライを奪ってノーサイドの笛が響いた。

トヨタは魂の勝利で連敗を脱出。神戸は12人の相手に勝てず、3連敗を喫した。