バスケットボール女子Wリーグの名門シャンソン化粧品で、選手が大量欠場する異常事態が続いていることが9日までに、分かった。

昨年12月からチームに同行しない選手が続出。その数は年が明けてさらに増え、多いときは10人が同行メンバー外に。李玉慈監督の姿も会場から消えた。若手主体とした7、8人程度の少人数で試合に臨んでいる。

複数の関係者の話を総合すると、以前からベテランと若手との間にひびが入りかけていた中、昨年12月の皇后杯第2次ラウンドで学生チームに敗戦。これで亀裂は修復不可能となった。

監督や選手らの一部はすでに退団、退社したとの情報もある。チーム幹部は「選手の去就は例年同様シーズンオフに発表する。今は試合に集中させたい」。4月のプレーオフ終了まで詳細は公表しない方針だ。現在10勝8敗の6位でプレーオフ圏内につける。

SNSではチームを心配する声や、説明がなされていないことへの不信や不満を唱える意見が多い。この件についてWリーグはシャンソンへの事情聴取を重ねており、事態を把握。事務局は「事実に基づいた情報を早くファンに伝えるよう、チームに促している」と述べた。【奥岡幹浩】