東レがホームで3連勝を飾った。フルセットの末、東京GBに3-2で辛勝。第1戦(3○2)に続いて接戦を制し、地元ファンを喜ばせた。

2-2で迎えた最終第5セット。2本のブロックや好レシーブで試合序盤は3点のリード。主導権を握るも相手の粘りある攻撃を許し11-11の同点。最後の勝負どころは、エース・OPパダル・クリスティアン(26)に球を集め15-13で薄氷の勝利をつかんだ。

第1戦に続いて好調を維持しているOH富田将馬(25)が、21得点(アタック18・ブロック1・サーブ2)、アタック決定率75%と存在感を示した。「今日は80点の出来。最終セットは全員で切り替えできたことが勝ちにつながったと思う」と振り返った。下位チームを相手に苦戦を強いられた篠田歩監督(43)は「勝ちきれてよかった。今日はセッターが機能するよう、守備のうまいメンバーを起用した」と明かした。正セッター酒井啓輔(26)のコンディション不良により、2年目の真子康佑(まなご・こうゆう、24)が、第1戦に続いて先発出場。精度の高いトスを求め、この日「通算400試合出場」となったOH米山裕太(38)が開幕戦以来のスタメン出場。5アタックを決め、最終セットの大事な場面では好レシーブを連発。指揮官からは「起用がはまった。頼もしい存在です」と評価された。

チームはこれで17勝9敗でリーグ4位をキープ。「ファイナル4」進出を狙うチームの次戦は25日、最下位・VC長野と対する。峯村雄大主将(28)は「この2連戦を勝ち切れたことは自信になった。下位チームとの戦いが続くが、3-0できっちり勝利したい」と気を引き締めた。【山口昌久】