東地区4位のB2福島ファイヤーボンズが同最下位の東京Zに73-64で競り勝ち、シーズン20勝目を手にした。

電光石火の先制劇で一気に主導権をつかんだ。第1クオーター(Q)。今季初スタメンに抜てきされた土家大輝(22)が、左サイドから3点シュート(3P)を沈めると、そこから怒濤(どとう)の12連続得点。試合開始早々、リードを広げた。この試合、土家は3P2本を含む10得点。1試合平均2・8得点の男が、佐野公俊ヘッドコーチ(40)のスタメン起用に応える大活躍で、チームの勝利に貢献した。

1度もリードを許さなかった。第3Q途中で最大14点差。一時は6点差に迫られたが、最後まで相手に流れを渡さなかった。チーム最多18得点のジョシュ・ハレルソン(34)、同日本人最多13得点をマークした橋本尚明(30)が、要所で存在感を発揮。4選手が2桁得点と攻撃の歯車ががっちりとかみ合い、最下位に苦しむチームからしっかり勝ち星を刻んだ。

自動的にプレーオフ(PO)進出となる東地区の「3位争い」は大混戦。この日は福島が勝ち、3位青森が5位西宮に負けたため、20勝22敗で勝敗は青森と並んだが、得失点差で福島が3位に浮上した。だが、今後も気の抜けない、負けられない試合が続く。今日26日も東京Zと対戦。同一カード連勝を果たし、PO進出に向け、弾みをつける。