初出場の村上遥奈(14)、森口澄士(すみただ、21)組(木下アカデミー)が自己ベストで6位発進した。

55・69点が表示されると、森口は「うぉ~!」と喜びの声。ツイストリフト、スロージャンプは2回転で決め、2人そろってのダブルアクセル(2回転半)も着氷させた。森口は「1つ1つのクオリティーの高さを求めて練習してきた。『もうちょっと、こうできたな』という部分もあるけれど、点数として練習してきた物が形として出てくれました」と笑顔を見せた。

愛称「はるすみ」の2人は結成1季目ながら、ジュニアグランプリ(GP)ファイナルを経験した。ファイナルは補欠からの繰り上げ出場で4位と躍進。村上は「ファイナルと違った緊張感で、こっちの方が緊張しました」と振り返り「演技が始まったら、緊張より楽しい方が勝った。ちゃんと楽しめたから、技もきちんと決まりました」と充実感を言葉で表現した。

フリーは2日(日本時間3日)に行われる。村上は「この流れのままフリーも完璧な演技をして、今ぐらい、うれしい気持ちで終わりたいです」と言い切り、森口も「全てをクリーンにノーミスで終えることが目標で、その上でメダルを取りたい」と目標を掲げた。【松本航】