来季からラグビー「リーグワン」のトヨタヴェルブリッツに加入するニュージーランド(NZ)代表SHアーロン・スミス(34)とボーデン・バレット(31)が22日、入団会見(オンライン)に出席した。

ともに現役オールブラックスでキャップ100を超える世界的ハーフ団は、今秋のワールドカップ(W杯)フランス大会後に、なぜ活躍の場を日本に移すことを決断したのか。

日本でプレーするのは初となるスミスは15、19年W杯でNZ代表を率い、現在はトヨタでディレクターを務めるスティーブ・ハンセンの名前を出しつつ「その存在は大きい。ボーデンとも契約を結ぶ際に話をしました。彼はワールドクラスの選手。一緒にプレーできてうれしい」と明かした。

20年からサントリー(現東京SG)に在籍した経験を持つバレットは「(前回は)コロナ禍で(選手間で)交流する機会が限られていた。食事をし、みんなと飲む。そういうことができるのを楽しみにしている。ラグビーにおいて、仲間とコミュニケーションをとる関係性がとても大事だと思っています」と話した。

2人とも豚骨ラーメンが大好きだという。スミスは「いい豚骨ラーメン屋を探したい。肉と卵を増すことも忘れてはいけないね。フィットネスのことを考えると週に1度くらいにしないといけないが、ラーメンが1番」。バレットも「たくさん食べてしまうと栄養士に叱られてしまうから週に1~2食にしないとね。豚骨が大好きだよ」と笑顔を見せた。

W杯では母国を2大会ぶりの世界一に導く使命がある。そして来季、トヨタで目指すものは何か。

「(バレットと)歴史をつくってタイトルを取りたいと思っている。(日本代表フランカーの)姫野とプレーするのも楽しみ。トヨタに勝つ文化をもたらしたい」

スミスはそう強調した。

前身のトップリーグ時代から期待されながら優勝のないトヨタを、世界的スターの2人が頂点へと導く。