フィギュアスケート女子で2月の4大陸選手権で銅メダルの千葉百音(18)が、シニアデビューを迎える来季へ向け、1日付で木下アカデミーへ移籍した。

宮城県出身で東北高校に通いながら、競技を続けてきたが、生活拠点を京都に移し、さらなる飛躍を目指す。同アカデミーのホームページには「精一杯頑張ります。宜しくお願い致します」とコメントした。

高校の卒業を待たずに大きな決断をした。五輪連覇を果たした羽生結弦さん、06年トリノ五輪金メダルの荒川静香さんが過ごしたアイスリンク仙台で育ってきた。今季はジュニアグランプリ(GP)シリーズに参戦。全日本ジュニア選手権2位の結果で昨年末の全日本選手権に推薦出場すると、5位に。4大陸選手権代表に選ばれると、国際スケート連盟(ISU)主催のシニア主要国際大会で、いきなり表彰台に上がった。

5種類の3回転ジャンプの安定性に加え、音楽と調和させる優れたスケーティングも評価が高い。「シニアの中でも通用するような、もっと大きく美しいスケーティングができるようになりたいです」。その目標のため、故郷を離れる。

同アカデミーには、島田麻央、吉田陽菜ら有望選手がそろう。20歳で迎える、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪を「年齢的にも自分の競技のピークを迎えるべき五輪」と見定める。残り3年、新たな仲間と成長を目指す。