フィギュアスケート男子で、昨年12月の全日本選手権で2位に入った島田高志郎(21=木下グループ)が、来季のショートプログラム(SP)とフリーの構想を明かした。

19日、木下アカデミーは拠点の京都・宇治市にて、ステファン・ランビエル・コーチが指導するスイスの名門クラブ「チーム・シャンペリー」との合同合宿を公開。ステファン組の島田も汗を流した。

来季のSPは「シング・シング・シング」の継続を決めた。「さらに滑りこんで、リズムに乗った動きをさらに洗練にしていければと思う」と意欲を燃やす。

フリーは新たに「死の舞踏」に挑戦。「クラシックで、自分にとっては難しいジャンル」と位置付けている。「1つのプログラムというよりは、作品という意識で、今までとは違った表現の領域に足を踏み入れようと頑張っている」と力を込めた。

今回の合宿ではステファン組の“ガイド役”も担う。「日本語を話せる人が仕事をしないといけない」と使命を感じ、懇親会のセッティングなどにも奔走した。

チームメートはしゃぶしゃぶが好物になったようで、食べ放題ではお肉の皿が高々と積まれていたという。その高さを両手で再現しながら「(年齢の低い)小さなスケーターたちも、いい日本の旅だったと思ってもらえれば」としみじみとした表情を浮かべた。

オフシーズンにはアイスショーの「ドリームオンアイス」や「ワンピースオンアイス」にも出演する。「大ファン」と目を輝かせるワンピースでは、サンジ役を務める。「足(の長さ)で決めただろうな」とジョークを交えて笑い飛ばしつつ「すごくいい経験になると思うので、自分自身、楽しんでやっていきたい」と前向きに見据えた。