日本ラグビー協会は23日、9月開幕のW杯フランス大会などで日本代表が着用する新ジャージーを発表した。

東京・丸の内で行われた発表会に日本代表の千葉・浦安合宿へ参加しているフランカー姫野和樹(28=トヨタヴェルブリッツ)、SO松田力也(29=埼玉パナソニックワイルドナイツ)、ロックのワーナー・ディアンズ(21=東芝ブレイブルーパス東京)、SH斎藤直人(25=東京サントリーサンゴリアス)、SO李承信(22=コベルコ神戸スティーラーズ)が出席した。

従来通り、赤と白を基調とした「カンタベリー」のジャージーは、ファンの大切な思い出が詰まったウエアを回収し、ケミカルリサイクルによってジャージー素材に再生されたという。胸にある桜のエンブレムの横には大会成功を祈念し、フランス国花であるユリの紋章がデザインされた。

多くのファンが訪れた会場のステージに立ち、姫野は「選手としてはジャージーを着て、ファンの思いを肌で感じられるのはすごく心強い。新たな高みに持っていくのが僕たちの責任。このジャージーを着て、試合をする日を楽しみにしながら、日々のタフな合宿を頑張っていきたいです」と力強く言い切った。

ゴールドウィンの渡辺貴生社長は「皆さんが着ていたものが、選手の着るジャージーになった。本当に素晴らしいこと。デザインは日本の精神性をしっかり込めている。機能的な面は過去最高のジャージーになった。熱い思いがジャージーの中に1つ1つ込められている。勝つための準備ができました」と力を込めた。【松本航】