フィギュアスケートのアクアカップが2日、千葉・アクアリンクちばで最終日を迎え、昨季の東日本選手権を制した江川マリア(19=明治大)が、シニア女子フリーで116・26点を記録し、2位につけた。

新フリー曲はシルクドソレイユより「O(オー)」。宮本賢二氏の振付で舞う。

「自分は壮大な曲が滑りとも合っていて、使えたらいいなと思っていて。中庭先生とも話し合って、決めました」

荘厳な音色に合わせ、ダブルアクセル(2回転半)-3回転トーループ-2回転トーループの3連続を決めるなど、幅のあるジャンプを披露。曲の流れにジャンプを組み込めるように意識しており、「見栄えのいいジャンプになってきているかな」と手応えを口にした。

今季の強化ポイントの1つに、「後ろの空間を使う」とのテーマを据える。振付では、体の前方だけでなく、後方へ上半身を動かすことに注力し、奥行きのある演技を目指している。「後半から盛り上がっていく世界観を表現できたらいいなと思っています」。今後は新しい衣装もそろえ、よりスケールの大きいプログラムへと仕上げていく。

今季は昨年22位に終わった全日本選手権での雪辱にも燃える。

「全日本では、見せる面でも、ジャンプなどの内容の面でも、自分がしたい演技を目指しています。その先はどうなるか分からないですけど、高いところを目指して頑張りたいです」

1つ1つの動きに磨きをかけ、舞いを成熟させていく。【藤塚大輔】