男子バレーボールで世界ランキング5位の日本が、1977年のW杯以来、世界大会では46年ぶりとなるメダル獲得の快挙を成し遂げた。3位決定戦で同3位のイタリアを3-2で破り、大会初となる銅メダルを獲得した。

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フランス人監督が、バレー男子日本代表を史上最強に進化させた。

フィリップ・ブラン監督(63)は試合後、目頭に手をやりながらベンチから小走りで駆け出した。石川、高橋藍らと抱き合い、「非常にうれしい」と大会史上初のメダルに酔いしれた。

今季で7季目。その目線は、就任当初からぶれない。「世界のトップチームの仲間入りをする」。母国フランス代表監督として02年に世界選手権初の銅メダル、ポーランドのコーチとして14年に世界選手権優勝に導いた手腕を買われ、17年に日本代表に入閣。21年に日系人以外では初となる外国人監督の座に就いた。まだ日本が世界ランク15位前後を行き来している時から、選手1人1人に勝者の意識を植え付けてきた。

日本の長所であるスパイクレシーブや粘り強い守備を生かしつつも「ディフェンスでは得点できない」と、世界基準のサーブ力やスパイクに磨きをかけた。石川、高橋藍はもちろん宮浦ら海外経験のある選手を積極的に起用。「海外はブロックが非常に高く、サーブの質を高める上でも非常に重要な経験になる」。宮浦は3位決定戦で7本のエースに成功。要所で迷いなく打ち抜ける人材を育てた。

21年の東京五輪後には、自身のスタイルも変えた。国際ルールの改正によりタイムアウト回数が減ったことを受け、自らコートサイドで指示を送るように。試合後には出場の多寡にかかわらず選手にフィードバックを与え、個人の役割を明確にした。「まだまだスタート地点」という。ここからが本番だ。【勝部晃多】

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