【アレン(米テキサス州)=阿部健吾】GPシリーズ初出場の千葉百音(18=木下アカデミー)が64・24点を記録して5位だった。フリップ-トーループの連続3回転、ダブルアクセル(2回転半)、3回転ルッツを着氷させ、ジャンプに回転不足があったものの、演技後は小さくうなずいた。

後半のテンポが上がっていく曲調に合わせて細かな振りが続く構成。会場からは手拍子ももらい、「今シーズンの『黒い瞳』の中で一番伸び伸びとした、音楽に乗ったいいスケーティングができたかな」と振り返った。

6選手による組の6番目の滑走となったが、反省も生かした。9月のオータム・クラシック(カナダ)では「動きすぎて出番の頃に疲れていた」。この日は体温を下げない程度に動かして、温存した。

米国開催は銅メダルを獲得した2月の4大陸選手権以来。「リンクの照明具合とか、観客席の感じとかが、4大陸とすごいそっくりなので。雰囲気的にも4大陸を、もう1回やってるみたいな感じでやってます」と笑顔で好印象を語っていた。

20日の公式練習では、曲をかけての演技中に停電により場内が真っ暗に。音楽もとまって滑りを中断したが、非常用電源によるとみられる薄暗い照明がつくと再開。そのまま最後まで続けると、会場からはスタンディングオベーションを受ける一幕もあった。「びっくりしました。初めてです」という事態にも、落ち着き払って準備を進めていた。

22日(同23日)にフリーが行われる。

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