【バンクーバー(カナダ)=阿部健吾】23年世界選手権6位の友野一希(25=上野芝スケートクラブ)が3位発進となった。

冒頭の4回転トーループで着氷が乱れ、4回転サルコー-2回転トーループ、トリプルアクセル(3回転半)をまとめた。81・63点を記録。首位の山本草太(中京大)とは7・93点差となり「自分の中で状態がMAXではなかったけど、本番では体をコントロールしてミスを最小限に抑えることができた」と分析した。

GPは参戦7季目。シリーズの優勝はなく、6戦の成績の上位6人が進むファイナル進出も届いていない。「GPでキラキラした自分を見てみたい」。試合を翌日に控えた26日の公式練習後に「活躍する自分を見てみたいなっていうのは自分の中であって。他の試合ではそれなりに結果も出るようになってきて、もうちょっと」とシーズン前半戦での活躍を思い描いていた。

上位2人を追うフリーは28日(同29日)に行われる。さらなる浮上へ「フリーはしっかり練習してきたので、思い切ってやりたいです」と言い切った。