【バンクーバー(カナダ)=阿部健吾】ショートプログラム(SP)3位の友野一希(25=上野芝スケートクラブ)はフリー163・49点、合計245・12点で4位となった。表彰台を0・89点で逃し「ジャンプでの減点が目立った。まとめたっていう演技だったかなと思いますし、それ以上の何かが見えなかった」と受け止めた。

冒頭4回転-2回転の連続トーループ、2本目の4回転トーループで着氷が乱れた。続く4回転サルコーも回転不足に。その後も転倒こそなかったが、着氷が狂うジャンプが続いた。

前日のSPでは、最小限のミスに抑えての3位。「ベテランの勘」が冴えたが、この日はフリー4位にとどまった。

「今日は今の実力と納得しています。もちろんもうちょっとこうできたかなというのはありますが、それは練習で改善するしかないので。今日できることは今日やったと思う」と淡々とした口ぶりで振り返った。

次戦はGPシリーズ第4戦中国杯(11月、重慶)に出場する。「試合は試合なので、試合に集中できたら。そのあと本場の中華でおなかを壊さないように(したい)」と視線を向けた。

優勝はSP首位発進の山本草太(23=中京大)で、フリー3位となる168・86点をマークし、合計258・42点を記録。2位は三浦佳生(18=オリエンタルバイオ/目黒日大高)が入り、フリー1位の177・09点で合計257・89点とした。