GPデビュー戦を迎えた片伊勢武アミン(19=関大)は76・24点で演技を終えた。「この大舞台で、不安とかももちろんたくさんあったんですけど」としながら「大崩れすることなく最後まで自分らしくやり切れた。得点は少し納得いっていないんですけど、でも、自分の魅力は存分に100パーセントできたかな」と評価した。

アルゼンチンタンゴの名曲「アディオス・ノニート」のリズムに乗り、ジャンプはトリプルアクセル(3回転半)、ルッツ-トーループの連続3回転、後半の3回転フリップと着氷させた。ステップシークエンスでは氷を足で鳴らす振りも披露し「強さを出す感じで振り付けしてもらいました」と会場を沸かせた。

「周りからはすごく穏やかなイメージを持たれることが多いんですけど、でもすごく芯は強いですし、負け気の強さだったりも持ち合わせている」。SPはその強さを印象づける作品だった。4日のフリーでは「また雰囲気がガラッと変わります」とし、「優しいプログラムなので、まずは幸福感とか癒やしを観客の方に与えたい」と見据えた。